学校の夏休みに、長男と2人、自転車に乗って小旅行に行きました。
のんびりゆっくり、そして小さなアクシデントにも見舞われながらも
2泊3日なんとか無事に走りきることができました。

日 程 行った人 交通手段 テーマ
2005.08.06〜2005.08.08
(2泊3日)
長男・私 自転車  ◆軟弱な長男の鍛錬
 ◆ランドナーでの初遠出
 
長男といっしょに

 小学校5年生になる長男は、箱入り息子・・・というわけでは、決してないのですが、屋内派なのかマイペースなのか、男の子にありがちな、「飛び出してったっきり帰ってこない」的な外出はせず、近所の公園や児童館、仲良しの友達の家に気が向いた時に出かけることがあるくらいで、あとはスイミングスクールとか、床屋さんとか、おつかいを頼んだ時に行くスーパーや八百屋さんなど、半ば必要に迫られて出かけるだけ。

 本人いわく、用事があるところに行ければそれでいいとのことだけど、このくらいの年の子って、友達と一緒にしろひとりにしろ、自転車を乗り回しているうちに遠くに来ちゃったとか、探検と称して知らないところに迷いこんじゃったりとか、そういうことがよくあるものではないのかなぁ。(私はそうだった・・・)

 確かに、徒歩圏内では「砂場しかない公園」とか「ほえる犬のいる家」とか「蜜の吸える花が咲いている原っぱ」とか、子どもならではの観点で細かい情報は知っているのだけれど、家からちょっと離れると、もうどこだかわからなくなってしまうようなのです。

 先日、家族揃って自転車で花火大会を見に行った帰り道、遅い夕食に寄ったファミレスで、そこから1qくらいの我が家に長男はひとりで帰れないという事実を知り、愕然。こんなことじゃいかん!ということで、ついでに「自分の足で遠くまで移動する楽しさ」も教えるべく、今回の旅行を思い立ったのでした。

 普段から、困ったときの踏ん張りが足りないところがちょっと気になっていたし、根性を鍛えなおすためにも、自転車で長距離連れまわしちゃる!

 ・・・え?お母さんが自転車旅行したいだけじゃないかって?

 え、ええ、まぁそれもあるかナ〜?こういうタテマエ(あ、言っちゃった)があると、出かけやすいのもまた事実。でも長男は長男で、この旅行を夏休みの自由研究のテーマにするとのこと。ちゃっかりしてます。ま、お互い様ということで。

 考えてみたら、自分の自転車を買ってからまともな遠出をするのは初めて。ランドナー、初陣です。
 
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2005年8月6日(土)
多摩川をさかのぼって
自宅〜多摩川サイクリングロード〜羽村取水堰
(走行距離43q) 宿泊:ホテルエミネンス羽村
 朝食を食べて、8時に出発!・・・の予定が、前日に確認していたにもかかわらず、長男のマウンテンバイクの後輪の空気が8割がた抜けているのを発見。空気を入れなおしたときに、キズでもついちゃったのかなぁ?でも、全部抜けるのではなく、ほんの少し空気が残っているあたりが何となく悔しい。今からパンク修理していたら何時になるかわからないので、以前谷中湖に行くときに買ってあった予備のチューブを入れ替えて、8時15分ごろ出発しました。

 家を出て、20分くらい走った頃でしょうか。途中、がきんッ☆と音がしたので長男の方を振り返ると、マウンテンバイクのフロントフォークに取りつけていたライトが車輪に巻き込まれて割れてしまったらしく、地面に残骸が落ちていました。うぉ〜、出発そうそう、いろいろあるなぁ・・・ま、夜は走らないからとりあえずはいいか。道に落ちてしまったライトの破片を拾い集めてふたたび出発です。


 
サイクリングロード  まずは、本日の最終目的地である羽村取水堰まで続く多摩川サイクリングロード(の京王閣競輪場付近)でパチリ。これから川を左手に見ながら、左岸を上流へ向けて走っていきます。
 
 旅行の話を持ちかけた時、自転車で1日30q以上走ると言ったら「え〜!無理だよ・・・」と弱気だった長男ですが、サイクリングロードまで来た時点でもう7q走ったんだよと告げると、「行けるかも?」と思ったようです。そうそう、宿もとってあることだし、行けてもらわにゃ困るのよん。まぁ今日は1日かけてただひたすらサイクリングロードを行くだけだし、途中川遊びなんかを入れても、目的地までは到着できるでしょう。
 
 万が一、今日でヘトヘト、なんてことになっても、なんだかんだ言って近場なので、旅行の途中で電車で帰るなんてのもあり。のんびり行きましょう。


 
コスモス畑  走り始めてすぐ、コスモス畑が見えてきました。もうコスモスが咲いてるんだ〜。(画像の上にマウスポインタを置くと拡大します)

堰 堰

 途中にもあちこちに堰があります。よく見ると微妙に形が違います。
(画像の上にマウスポインタを置くと拡大します)
 

 
 道中、ハンドルの右側につけたミラーで長男の姿を確認しながら走っていましたが、長男のスピードが思いの外遅く、私が前で時速17q出しただけで、とたんに見えなくなるくらい離れてしまうのでした。ママチャリにも抜かれるし、なんだかヘルメットかぶってマウンテンバイクやランドナーに乗っているのが恥ずかしくなるほどの速度(笑)。目的地には何時に着けることやら・・・。まっ、今日中に到着できればいいんだけどね〜。

 立川の辺りで中央自動車道の下をくぐると、サイクリングロードが途切れます。右折して一般道に入り、小さな川を越えたら次の十字路で左折。曲がるなり緩やかながら上り坂になっており、長男はヒーヒー言っていました。ギアを軽くするよう声をかけると、「あ、そうか」と言って慌ててチェンジ。私もそうなのだけれど、まだまだ変速機を活用しきれていません。

 道なりに進むとT字路になるので、そこを左折。すると木造のつり橋(「根川貝殻坂橋」というらしい)が見えて来るので、それを渡って立川公園へ入り、サイクリングロードの続きを走ります。

 ・・・が、その前に、早くも時刻は11時半を回っており、この先、サイクリングロードを離れなければ昼食にありつけそうもないので、これを機会にお昼ご飯休憩をとることにしました。つり橋手前のT字路にぶつかったところで反対方向の右折で甲州街道に出て、それも越えてさらに進んでみたら、ラーメン屋さんを発見。ラーメン大好きな長男が目ざとくそれを見つけ、「ここがいい!」というので、自転車をとめて入ることにしました。

 長男は醤油ラーメン、私は冷やし中華を注文し、麦茶を何杯もいただいて、満腹になったところで自転車再開。T字路まで戻って、つり橋を渡り、サイクリングロードに復帰します。
 

 
 モノレールを過ぎたところで、サイクリングロード沿いに走っていたら支流の残堀川に連れて行かれてしまったことに気づき、慌てて修正。モノレールのガードをくぐったら、ひとつ目の橋を左へ折れ、渡りきったらまた左に曲がらないと、多摩川のサイクリングロードには戻れないようです。

 橋を渡って左に曲がるのは、進行方向と逆向きに走ることになるので抵抗がありましたが、そのまま道なりに走ると、ヘアピンカーブが現れ、進行方向に戻り一安心。でも少し走ると、横から合流する道があり、もしかして橋を渡った後、右に曲がっても同じ道に入れた??・・・そこは次回の宿題と言うことで・・・。
 
奇岩群  やがて、川の真ん中に突如ヘンな形の岩が出現。事前の予習によると、これが見えたら、ひとつ目の立ち寄りポイントの「くじら運動公園」はあと少しです。そこでは、もっと規模の大きい奇岩群が見られるのだとか。楽しみ楽しみ。
(画像の上にマウスポインタを置くと拡大します)
八高線衝突事故の車輪  「くじら運動公園」にさしかかり、サイクリングロードの土手下に下りるべく、八高線のガードを目指していると、その少し手前に、なにやら錆びた車輪が2本、鎖に囲まれて展示してありました。横に立つ看板によると、終戦から九日目の昭和20年8月24日午前7時40分頃、八高線の多摩川鉄橋上で列車が正面衝突し、少なくとも105名の犠牲者を出す大事故が発生したとのこと。乗客の多くは戦争から戻る兵士や疎開先から帰る人々で、戦争を生きのびてきただけに、当事者、遺族ともにさぞかし無念だったことでしょう。

 事故後、車両は橋から落として撤去するしかなく、その後約60年間、残骸の車輪は中洲に取り残されたままだったのだとか。川から引き上げられて上の写真のように公開されたのは、つい昨年の3月のこと。事故を後世に伝えるために設置されたのだそうです。
八高線多摩川鉄橋
 

 
 土手を下り、「くじら運動公園」の看板の前で1枚。ここではまだ川は見えないので、もうすこし奥に行って、川原に出てからしばらく水遊びです。とはいえ、水着を持ってきているわけではないので、足だけ水につかったり、石で水切りをしたり、魚が泳いでるのを覗き込んだりするだけ。それでも長男は結構楽しかったようで、小1時間そこで遊んでいました。

 本当に、おもしろい形をした岩が川をいくすじにも分断しており、その岩の上を歩くこともできます。これは、牛群地形と名づけられているそうで、大昔の地層が露出しているため、今でも化石が見つかることもあるそうです。昭和36年のこと、先ほどの八高線の事故現場の鉄橋から下流へ36メートルくらいのところから、約160万年前のクジラの化石がほぼ完全な形で発見されたのだとか。

 何かの化石・・・?というものもあったけれど、資料も知識もないので解明できず。今度、化石探しを目的に来たいなぁ。(画像の上にマウスポインタを置くと拡大します)
くじら運動公園
牛群地形
 このあたりは水もきれいで、小さな魚がたくさん泳いでいるのが見えました。

 水も、川の真ん中の方はそこそこ深そうで、泳ぐのが大好きな長男はウズウズしていたようです。
水辺
 ん?何やら妙にふくらはぎがヒリヒリします。見ると、靴下の跡を残して、真っ赤に日焼けしているじゃありませんか。

 ・・・しまったーーッ!!顔も腕も首もちゃんと日焼け止めクリームを塗っておいたのに、半ジャージから出た足に塗るのをすっかり忘れてたーーッ!!

 ふと横を見れば、長男もまったく同じ足になっておりました・・・。あーあ、おかしな親子になっちゃったよ。
 

 
 くじら運動公園を後にし、またサイクリングロードをしばらく行くと、道はやがて未舗装になります。そこでこんな看板を発見。長男、超ビビってました。でも私、マムシって見たことない。どのくらいの大きさなのかもよく知りません。「注意って言われても、どれがマムシか区別がつかないよ」と言うと、「この辺でヘビを見たらマムシと思って近づかないようにすればいいんだよ」と長男。ごもっとも。
 

 
 いくつか公園の中を抜け、途中自動販売機を見つけて水分補給したりしながら、14:50、目的地の羽村取水堰に到着です。(画像の上にマウスポインタを置くとちょっとだけ拡大します)

玉川兄弟の像 ここは、私たちの住む街にも流れている玉川上水のスタート地点です。上水を開いた玉川庄右衛門、清右衛門兄弟の話は、小学校の教科書にも載っていたこともあったりして有名だけれど、その後も兄弟の子孫が、同じ庄右衛門、清右衛門の名を受け継ぎ、代々上水の管理を行っていたという話は今回初めて知りました。

 その玉川兄弟の銅像の前で、パチリ。長男は達成感満点の笑顔です。

 この水が、自分たちの街のあの上水に続いてるんだなぁ。
羽村取水堰
玉川上水第2水門
 

 
 とりあえずゴールを確認した後は、近くにかかる羽村堰下橋という歩行者と自転車しか通れない橋を渡り、反対の右岸側にある羽村市郷土博物館へ行ってお勉強(?)。玉川上水の歴史や、その地域の多摩川とのかかわりや昔の生活、文化などについての展示があり、長男はひと通り見終わった後、土器のパズルや縄文土器の模様づくりなども楽しんでいました。

 その後、また取水堰に戻り、靴と靴下を脱いでちょっと水遊び。何だかわからなかったけれど体長5センチくらいの魚がたーくさん泳いでいるのが見えたり、沢ガニもいたりして、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
 

 
 17:30ごろまで遊んで、宿へ向かいます。ところが、走り出した途端、長男の自転車からガチンッ!!と大きな音が。何かと思ったら、後輪のワイヤーロックを外し忘れたまま発進したらしく、ワイヤーが切れて車輪に絡まっていました。複雑に、またきつく絡んでおり、手で外すことはとうていできそうもありません。ライトにひき続き、今度はロックか・・・。いろいろ壊してくれるわね・・・。なんとか走行には支障のない程度まではほどくことができたので、そのまま宿のある羽村駅に向かうことにしました。

 途中自転車屋さんはあったけれど、すでにシャッターが下りており、仕方なく、駅のそばのスーパーに入っていた100円ショップでとりあえずのロックだけ購入し、明日の道中で自転車屋さんを見つけて外してもらうことにしました。

 夕食は宿の向かいのお店でミニうな丼。ミニといいつつご飯はたっぷり。丼もお味噌汁も漬物もみんなおいしくて、ペロリとたいらげてしまいました。は〜、満腹満腹♪

 宿に着いてお風呂に入ったら、長男はもうおネム。そりゃそうだよねぇ。今日は30qちょっとかな、なんて言ってたのに、サイクルメータを見たら、なんだかんだ言って今日1日で43q走ってました。明日は実はもうちょっと長いのよね・・・。よく休め〜。

 母は、宿の外、徒歩3分のところにあるコインランドリーで洗濯を済ませてから床につきました。
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2005年8月7日(日)
公園めぐり
羽村〜宮沢湖〜所沢航空記念公園〜多摩湖
(走行距離57q) 宿泊:ホテル観音閣
 朝はゆっくり8時半ごろに出発。まずは自転車屋さんを探しつつ、宮沢湖を目指します。地方道179号に出て箱根ヶ崎で桂通りに入り北上。しばらく八高線の西側を沿うように走りますが、阿須という交差点でで右折して八高線の東側へ移り、また北上。いつもは裏道から裏道へとルートをつなぐことに情熱を燃やしている私ですが、今日走る範囲は手持ちの地図では広域図しかない地域なので、大通り中心です。多少覚悟はしてたけど、結構アップダウンがあり、上り坂になるたび長男が見えなくなります。

 しかも、暑い!!!昨日の日焼け事件の反省から、今日は足にもバッチリ日焼け止めは塗ってあるけれど、それでもさらに追い討ちをかけてしまいそうです。すでに「裸足なのに靴下はいてる状態」だというのに、これ以上コントラストを強くするってのはどうだろう・・・。

 途中、ロードレーサーに乗ったバリバリのサイクリストのお兄さんが、長男を追い越しながら「がんばれー!」と声をかけてくれたようで、「はーい!ありがとうございまーす」という長男の声が背後から聞こえてきました。追いついてきた長男は、「今ねぇ、抜かしていったお兄さんにがんばれって応援されちゃった」と嬉しそう。実際その後の長男は、しばらくはスピードに乗って走っていました。見知らぬ人からの応援って、効き目あるなぁ。

 宮沢湖まであと5〜6q、というところで自転車屋さん発見。からんだワイヤーを見てもらうと、すぐに工具で取り除いてくれました。しかも、お代はいらないとのこと。え!?タダでいいんですか!?暑い中、面倒な仕事を頼んじゃったというのに、なんか申し訳なかったなぁ・・・。でも、旅行中の身には、予定外の出費は少ない方がいいので、すごく助かります。自転車屋さん、ありがとう!
 

 
 宮沢湖に到着しました。入口手前に駐車場がありますが、自転車は中に持ち込めるのでそのまま入園。入口からの坂を下りきると湖畔に出ます。レイクサイドパークに行く場合は、そこから左へ進みましょう。何も知らない私たちは、右に進んでしまい、行けども行けども釣り場ばかりで、もしやレイクサイドパークとは釣堀なのではと疑いかけました。

 いやいや、事前に調べた時に、アスレチックや遊園地のようなものがあると書いてあったし、そもそもそれを知って宮沢湖に来ようと思ったのだから、どこかにはあるはず。一周すればいつかはたどり着くだろうとこぎ進めて行くうちに、道は完全な山道に。未舗装なだけでなく、木の根っこが露出し、大きく鋭い石がゴロゴロしているような道だったので、ひきかえすことにしました。

 果たして、さっきの分かれ道を左に行けば、もう、ほんとすぐに遊園地が見えてきました。私たち、一番遠回りな方法で行こうとしてたのね・・・。
宮沢湖
アスレチック
アスレチック  遊園地といっても、規模は大きくありません。でも、大好きなアスレチックやアーチェリーなどができたので、長男は満足した様子。ただ、弟達がいないと、イマイチ盛り上がりに欠けるのか、いつものパワーはないようにも思えました。でもそうねー、アスレチックなんか特に、1人だけで遊んでも、つまらないとは言わないけどすごい楽しいものでもないかもね。
(右上と左の画像の上にマウスポインタを置くとほかの画像も見られます)

 園内にはレンタサイクルもあり、宮沢湖を一周できますとのことでしたが、一周するとなるとさっきの山道も越えることになるので、実際にはこれで湖一周をする人はあんまりいないんじゃないかなぁ。でも、さすが子ども連れが多い(というか子ども連ればかりの)場所だけあって、レンタサイクルも後部に初めから子ども用座席が取りつけられているものがズラリ。マイ自転車を持ち込んでいない人がもう少し奥のほうにある動物園に行くには、機関車を模した「なかよしトレイン」(タイヤで走ってましたが(笑))に乗るか、このレンタサイクルで行くのが便利です。
レンタサイクル
 遊園地から動物園までは少しですが上り坂です。途中途中の看板が、「あと374m」とか「あと102m」と、妙に半端なのはナゼ??

 動物園には入りませんでしたが、その手前でヤギ達が放し飼いにされているところで止まってみました。なんでも、雑草の除草のために、特別編成(笑)された除草隊だそう。

 エサの無人販売もあり、ヤギさん達の仕事に障らない程度にあげることにしました。犬や猫は好きでも、ライオンに食べられたくないからサファリパークには絶対に行かないと宣言する怖がりの長男も、ヤギなら触れるようです。
(右上の画像の上にマウスポインタを置くとちょっとだけ拡大します)
ヤギさんどうぞ
ヤギさんのエサ
 

 
 ひととおり園内を見終わったので、出ることにしましたが、次の目的地の所沢航空記念公園へと向かう前に、レイクサイドパークに隣接する「F1カート宮沢湖」に寄ってみました。

 受付に行くと、まずは誓約書へのサインを求められました。え?そんなに危険なの?でも子どもでも楽しめるって書いてあったしなぁ。
(画像の上にマウスポインタを置くと走行中の姿が出ます。見てもしょうがないのですが(笑))
カート
 そして料金は3周で1000円、10週で2000円。ひえ〜、高っ!!・・・と思ったけど、遊園地のゴーカートでも1周2〜300円はとるか。そう考えると、無茶苦茶高いというわけでもないのでしょうか。だいたい、長男はすっかり乗る気になっており、今更やめようと言える雰囲気でもなく(笑)。

 それにしても、ゴーカートのつもりで気軽に立ち寄ったけど、周りは大人のお客さんばかりです。こりゃ、分不相応なところに来てしまったかと思いましたが、子ども用のヘルメットもちゃんと用意されており、スタッフのお兄さんも親切に指導してくれました。ちなみに、子ども用のヘルメットには長男の頭は入らず、写真の赤いヘルメットはレディース用です。

 ひととおり操作方法を教わり、おそるおそる発進。この車はものすごくスピードが出るので、アクセルは踏んでは離し、踏んでは離しして走ってね、とのお兄さんの指示をきっちり守って、ブルルルルン、ブルルルルン、・・・と音をたてながら走っていきます。そんなに小刻みにアクセルを離さなくても、と見ていて思うほどでしたが、慎重派の長男らしいといえば長男らしい。走り終わった後、「楽しかったけど、振動で手がしびれた」と言っていました。
 

 
 さあ、時刻も正午近くなり、そろそろお昼ごはんにしたいところです。所沢へ向かう道の途中、どこかでお店に入ろうと探しながら走っていると、ありましたありました、国道299号沿いに「齋藤物産」という看板の出たうどん屋さんを発見!ここに入ろうかと言うと長男も大賛成です。中に入ってざるそばとぶっかけうどんを注文。シコシコのうどんに舌鼓を打ちながら、しばし外の暑さを忘れ、足を休めました。 

  お腹がいっぱいになったら、航空公園へ向けて進撃再開です。途中、道に迷いかけたりもしましたが、それよりもつらかったのは、やはり暑さでした。もはや日焼けがどうとかというレベルでなく、熱中症の危機を感じるほど。脱水症状をおこさないよう、水分や塩分、ミネラルを補給すべく自販機でスポーツドリンクを買うのですが、「つめた〜い」のを買ったはずなのに、すぐに「あったか〜い」飲み物になってしまうのでした。
 
航空公園通り  途中何度か小休止を入れながら、所沢航空記念公園へ到着したのは夕方でした。公園付近の歩道は左の写真のように歩行者用と自転車用とに分かれており、また「これでもか」と言わんばかりにそれぞれの領域を示す標識が掲げられていました。本当は自転車のスペースが縁石とか花壇とかで分離されているのが理想的でしょうけれども、これだけ通行人が少ないのでなかなか走りやすかったです。
 航空公園の中の記念館には、ジャンボジェット機やセスナなどのフライトシミュレータがあるとのことで、長男はそれを楽しみにしていたのですが、残念ながら到着が遅かったためにもうすぐ閉館。体験することができませんでした。彼のあまりの落胆ぶりを見て、そんなにやりたかったのなら、明日の予定を変更して帰る前にもう一度来ようか?とも思ったのだけれど、あいにく記念館は月曜定休との事。残念。また今度だね〜。
 
 でもだからといって、せっかく来たのにすぐ帰るのはもったいないので、しばらく記念館の前の芝生の広場で遊んでいくことにしました。

 記念館内の売店で、棒に輪ゴムをつけたカタパルトで空に飛ばすと、竹とんぼのようにクルクルと回転しながら落ちてくる「アローコプター」という玩具を購入し、いざ広場へ。

 広場には、紙飛行機(折り紙のじゃなくて、厚紙を貼りあわせて作る立派なの)を飛ばしている人たちもいましたが、人のまばらな場所を選んでアローコプター発射!
 
航空公園
 シューーーッと音を立てて真っすぐ上空へ飛んで行き、頂点で羽が開くと、今度はゆっくりクルクルクルクル回りながら落ちてきます。・・・コレ、面白いかも。着地地点を決めてそこに落ちるよう狙って発射したり、落ちてきたところをキャッチしたり、単純だけど大人も結構ハマります。風の状態や発射角度などの条件が整えば、50mくらい上昇することもあるのだとか。

 ひとしきり遊んで、長男のご機嫌もすっかりなおった様子。そろそろ宿に向かいますか。
 

 
 今日の宿は、西武ドームの近く。今からだと途中で暗くなるかもしれません。私のランドナーにはライトがついているので安心ですが、長男のマウンテンバイクに取りつけていたライトは、出発直後に壊れてしまっています。無灯火で走らせるわけにもいかず、途中でまた自転車店かホームセンターを見つけて買うか・・・。

 ところが、選んだ道が住宅街の道だったために、そのどちらもなかなか見つかりません。たまにコンビニっぽいお店を見つけても、ライトはおろか、懐中電灯すら置いていません。困ったなー。大通りに出たからといって、すぐに見つかるとは限らないし・・・。

 と、向こうの方にスーパーを発見。日用雑貨も置いているみたいだし、この際懐中電灯でもペンライトでも、光るものなら前カゴに入れておけば対向車からは認知してもらえるからいいや。そろそろ暗くなり始めており、時間ももったいないので、店内に入るなりお店の人に聞いてみました。

 が、残念ながらここでもライトの類は置いていないとの事。仕方ないので、失礼かとは思いましたが、この辺りに自転車店かホームセンターなどがないかどうか尋ねたところ、「あ!ちょうど自転車やさんが来てるわよ。●村さーん!この方自転車屋さんを探してるんだって!」と自転車屋さんの奥様を紹介してくれました。道を教わり、長男と2人、その自転車店へ急ぎます。

 お店はすぐに見つかり、ライトを探していることを伝えると、さきほどの奥様のご主人にあたると思われる方が、奥からいくつか持ってきてくれました。が、残念ながら長男の自転車にあう形のものがなく、なんとかエンドバーに取りつけられるフラッシングライトを購入し、装着もお願いすることにしました。フラッシングライトでは本来前照灯にはならないのだろうけれど、道自体は街灯もあって周りが見えるし、点灯させておけばとりあえずは大丈夫でしょう。
 

 
 19時過ぎに宿に着き、まずはチェックイン。昨日もそうだったけど、近場過ぎて住所を書くのが恥ずかしい(笑)。でも、親子で自転車で旅行しているのを見て、宿の人に「そういうのもいいね」と言ってもらえたので、少しは格好もつきましたが・・・。

 部屋に余分な荷物を置いたら、西武園へ花火を見に行く計画です。最初は自転車でと思っていましたが、今日の走行距離がすでに57qを超えており、長男も少し疲れ気味のようだったので、電車で行くことにしました。

 西武球場前駅からレオライナー(西武山口線)に乗り、遊園地西駅で下車。花火後の混雑を考えて、先に帰りの切符も購入し、改札を出てすぐの広場で8時を待ちました。遊園地の中に入った方がより見やすいのでしょうが、外でも充分見られるようで、広場には家族連れや浴衣姿のカップル(浴衣は女の子だけですが(笑))が大勢待機し、花火大会が始まるのを今か今かと待っていました。
  
 西武園ゆうえんちでは、夏は毎週土日に花火大会を行っています。ということは、もしかしてほんのちょっとしか打ち上げないのかなぁ?そう思っていたのですが、結構見ごたえがありました。時間にしたら30分程度のものなのだけれど、単発ではなく次々といくつもの花火が打ち上げられ、音も体感できて、長男や私にとっては充分楽しめました。

 画像が悪いけれどその時の花火です。
(画像の上にマウスポインタを置くと別の花火が見られます)
西武園の花火
 

 
 花火の後は、遅い夕食。目当ては所沢市山口にあるレストラン「マ・メゾン」です。一度西武球場前駅に戻り、西武狭山線で下山口へ!・・・と思ったら、なにやらホームがざわついています。どうやら、路線のどこかの駅で人身事故が起こったとかで、電車がストップしてしまっているのでした。

 いつ復旧するかもわからないようなので、「マ・メゾン」はあきらめ、西武球場前駅の近くの食堂に入り、空腹を満たしました。ちょうどこの夜、西武ドームではソフィア(・・・って言ってたかなぁ?)のコンサートが行われており、それもちょうど終わったところのようで、付近は電車が止まって帰れなくなったファンでごった返していて、コンビニの商品も自販機も軒並み売り切れ状態でした。そんな中で、スムーズに食事にありつけたのは、まだラッキーだったかもしれません。

 宿に戻り、お風呂に入って汗を流します。ふ〜。今日もよく走りました。明日は20qくらいだよと話すと、「え?それだけ!?」と長男。・・・よしよし、かなり染まってきてます(笑)。
 
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2005年8月8日(月)
もうひと遊び
多摩湖〜多摩六都科学館〜自宅
(走行距離22q)
 さぁ、今日はもう最終日です。昨日のうちに近くで買っておいたパンを食べ、9時前にチェックアウト。多摩湖をぐるりと一周する多摩湖自転車道に沿って、湖の北側を東に向かって走ります。時間のせいか曜日のせいか、通行人もほとんどいません。そして多少のアップダウンはあるとはいえ、さすがサイクリングロード、走りやすかったです。

 湖の東端にある堤防で、多摩湖を一望する予定でしたが、あいにく補強工事の真っ最中で、直接堤防に入ることができませんでした。隣接する狭山公園内の宅部やけべ池(通称「たっちゃん池」)付近から、歩いて通れる通路のようなものを発見しましたが、上ってみても工事中で壁に阻まれた入口にたどり着くだけで、やっぱり湖を見ることはできませんでした。残念無念。でも仕方がありません。堤防の補強工事は、しっかりやっていただかないとね!
 

 
 宅部池から武蔵大和の駅へ出て、そのまま再び多摩湖自転車道に入ります。この道は、武蔵野市まで南東にほぼ真っすぐ伸びる自転車道で、終点まで行けば、我が家はもうすぐです。思いの外通行人が多く、また、ところどころで一般道に分断され、その度に出現する車止めをすり抜けるのは面倒かつ長男のハンドルさばきが心配でしたが、それでも子ども連れの身には、狭い道路を車と併走するよりは楽でした。

 自転車道の終点まで行く前に、今日の目当ての多摩六都科学館へ寄るべく、自転車道を一時離れます。せっかくの旅行、ただ帰るだけじゃつまんないですからね〜。

 多摩六都科学館は西東京市にあり、小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市、西東京市によって運営される施設です。え?「六都」といいつつ5市しかないじゃないかって?ハイ、平成13年に保谷市と田無市が合併して西東京市になる前は6市だったのです。でも「多摩五都科学館」じゃ、語呂が悪いしね〜。「卵と科学館」??

 館内には、子どもの喜ぶ施設がいっぱい。家から近いので何回か来たこともあるのですが、長男は大喜び。ロビーに入ると、自分専用のカードを作ってコーナーごとに年齢相応のクイズに答え、ポイントをためるクイズラリーの機械があるのに気づき、さっそくエントリー。カードは入口の売店で100円で購入し、ロビーにあるカード発行機で自分の写真と名前入りのカードを作りました。
 
ムーンウォーカー  人気の月面歩行体験機「ムーンウォーカー」は、相変わらず長蛇の列(写真は長男ではありまセン)。今回は素通りしました。

 右は宙に浮くりんご。つかめそうですが、実はつかめません。(画像の上にマウスポインタを置くと拡大します)
宙に浮くりんご
ビー玉落とし  
 左は軸に繋がった穴つきの積み木の角度を調整し、頂点の穴からビー玉を落として下まで積み木のトンネルをくぐらせるおもちゃです。途中でビー玉がはずれると悔しくて、何度も調整しなおしてやっと完成しました。(画像の上にマウスポインタを置くと拡大します)

 反射神経を競うゲームは、大人もハマります。ランダムにランプのつく金属板をタッチするというものです。 
反射神経測定ゲーム
心臓の動きを見る  
 ←下の方にある穴に指を入れると、自分の心臓の動きをリアルな模型で見ることができます。長男は、息を止めてみたり走ってみたり、いろいろやって試していました。

 期間限定でカプラの積み木で自由に遊べるコーナーもありました。これも、単純な形ゆえに想像力がかき立てられ、大人もハマるおもちゃです。右は、長男作「休憩所」(笑)。中にはベンチもあります。
カプラの積木
 

 
 ひとしきり遊んで、時刻は14:00。さーてそろそろ帰りますか。今日は夫の帰りが遅いそうなので、夕方には三男のお迎えにも行かなきゃなりません。

 名残り惜しそうな長男を説得し、駐輪場へ行くと、自転車がびっしょりぬれています。どうやら私たちがカプラに興じている間に雨が降ったようです。それも、聞くところによると結構すごい量の雨。ちょうど雨宿りしたようなタイミングです。

 近くのファミレスで遅いお昼を食べてからサイクリングロードに戻って終点近くまで行き、一般道に入って家に帰りました。

 今日はなんだかあっという間に着いてしまった感じ。でも、自転車を見ると3日間の汚れがびっしりついていたので、帰ってきた勢いでそのまま洗車してしまいました。時間がたてばたつほど面倒くさくなっちゃいそうだったから(笑)。

 は〜、終わっちゃった。多摩川を走ったのがついさっきのことだったような、ずい分前のことだったような、不思議な感覚です。長男も同じ感覚のようで、「いろいろあったよねぇ〜」と回想していました。

 とにもかくにも、無事で何より。無事だったからこそ、途中の軽いアクシデントを笑えるのです。
 
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そして次回へ続く・・・のか!?
 
 小さなアクシデントはいくつかあったものの、長男との自転車旅行は、おおむね予定通りに進めることができました。足が妙な日焼けをしてしまったのは予定外でしたが・・・。

 最初は完走できるかビクビクしていた長男も、帰る頃には「また今度別のところに行きたい」と豪語しており、それだけでも今回の旅行は有意義だったと思っています。

 そして後日、長男がまとめた自由研究は、なんと市内の展示会に出品されることになりました。う、うまいことやってるなぁ。

 近い将来、お母さんとなんて一緒に歩いてもくれなくなるであろう長男との自転車旅行、次が実現するかどうかはわかりませんが、いい思い出になりそうです。願わくば、長男の中でも楽しい思い出として残りますように・・・。
 
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