やねうら家ではほぼ毎年恒例となっている北海道旅行ですが、
全部ご紹介しようと思うと、古くは10年くらい前まで遡らなくてはならないので(笑)、
今回は2004年の分だけご紹介したいと思います。

日 程 行った人 交通手段 テーマ
2004.08.20〜2004.08.28
(8泊9日)
夫・私・長男・次男・三男 車・フェリー  ◆北海道の味覚堪能
 ◆一攫千金!?

 
8月20日(金)〜21日(土)
自宅〜新潟〜小樽
宿泊:車中及び船中泊
 
新日本海フェリー「らいらっく」 仕事が終わるやいなや職場を出て、保育園に次男と三男を迎えに行き、先に学校から帰ってきていた長男と合流し、車で家を出ました。夕食は途中の中華料理屋さんで食べ、そのまま新潟港に向かい、夜の12時過ぎに新潟港に到着。明日はここから新日本海フェリーの「らいらっく」に乗って小樽へと出発します。フェリーターミナルには夜中から早朝にかけては入れないので、眠りこけている息子たちをたたき起こして、近くの公園の公衆トイレに連れて行き、その後、ターミナル前に停めた車の中で仮眠をとりながら朝を待ちます。

 翌朝7時起床。乗船手続きは10時半からなので、ゆっくり身支度を整えます。朝はフェリーターミナルも開いているため、トイレにも洗面にも困りません。レストランも併設されていますが、おにぎりが食べたいという子ども達のリクエストに応え、近くのコンビニで朝食を調達して腹ごしらえをしました。乗船手続き開始と同時に提出できるよう乗船申込書に記入し、それでも時間が余ったので、フェリーの前で記念撮影。


 
飛行機雲  乗船後、子ども達を連れて船内を探検して回りました。毎年のようにこの新日本海フェリーの新潟−小樽間の航路を利用していますが、出航の時には毎回フォワードサロンや甲板へその瞬間を眺めに行ってしまいます。

 しばらくの間はカモメ達もついてきて、乗客が投げるかっぱえびせんやパンなどを曲芸のごとく飛びながらキャッチし、甲板の乗客たちから歓声が上がります。野生のカモメにえさを与えるのはあまり良くないことなんだろうなとも思うのだけれど、手からでもエサを食べる様子はたしかに可愛い。カモメの方もよくわかっていて、出航前からフェリーの周りでスタンバっているし、手にそれらしいモノを持っている人のそばにしか寄ってきません。

 ひととおり見て回った後、船内のレストランでお昼を食べ、船室に戻ってみんなでお昼寝。さっそく食っちゃ寝の生活!?


 
チルドレンルーム  お昼寝の後は、次男と三男をチルドレンルームで放牧。小さいボールプール、しかもなんとか床が隠れるかな〜?くらいの数のボールしかないものでしたが、子ども達は大はしゃぎ。去年までは大喜びで一緒に遊んでいた長男は、持ってきたハリーポッターの本を船室で夢中になって読んでいます。深夜の運転で疲れたお父さんは引きつづきお昼寝。

 夕方になり、またレストランに行って夕食をとります。ろくに動いていないのでお腹のすかない母を尻目に、みんなよく食べること食べること・・・。

 船内には大浴場もあり、海を見ながら湯船につかって極楽極楽。でも、湯気で曇っているとはいえ海に向けて窓ガラスが並ぶこのお風呂、船同士がすれ違う時など、双眼鏡とかで覗こうと思えば見えちゃったりして。ま、そんな人いないか(笑)。

 ほんと、食っちゃ寝の生活だけど、フェリーに乗ると眠くなる体質(?)のようで、お風呂から出た後はあくびの連発。明日は3時起きだし、早く寝ましょう〜。目覚ましをかけて、9時にはみんなで布団に入りました。
 
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8月22日(日)
小樽〜稚内〜礼文島
宿泊:久種湖畔キャンプ場コテージ(礼文島)
 
朝焼け  早朝4時10分、小樽港に到着です。乗船の際は、運転手を残して同乗者は先にフェリーに乗り込まなくてはならないけれど、下船のときは全員一緒に車に乗ることができます。去年は小樽のフェリーターミナル内のレストランで朝食をとったので、私と子ども達だけが先に徒歩で下りてレストラン前で夫と待ち合わせましたが、今日は先を急ぐのでみんなで車に戻りました。子ども達はシートに座ったとたん爆睡モード。夜明けの空を眺めながら礼文島へのフェリーが出る稚内へと車を進めます。


 
 これぞ、北海道の道!空が広いなぁ。でも、自転車で登るのはきつそう・・・。その分下るのもかなり気分良さそうだけれど(笑)。

これぞ北海道の道その1 これぞ北海道の道その2


 
風車群  稚内への道の途中には、ところどころに風力発電の風車が見られます。中でもここ稚内天塩線(道道106号線)の途中にある音類(オトンルイ)の風車群は圧巻です。車で通り過ぎながら数えたら、多分28本(28「基」と数えるのかな?)。4本ごとにプロペラの先が赤く塗られた風車があります。なぜ4本ごと?28本をわりきるため??

 道路には逃げ水も見えます。


 
 12時判ごろ、稚内に到着。朝ごはんはまたも途中のコンビニで済ませただけなので、お腹がすきました。フェリーの出発までにはまだまだ間があるし、どこかお昼ごはんを食べられるところを探します。フェリーターミナルにほど近い、「北市場」という市場の2階にある「海鮮レストラン夢広場」に入ることにしました。うにといくらの二色丼や刺身定食などでお腹いっぱい。さすが市場に併設しているだけあるというか、新鮮でおいしかった〜!食後に北市場内のソフトクリームも食べ、シアワセな気分です。

 14時50分、フェリーの乗船手続きが始まり、やはり私と息子たち3人が先に乗り込みました。2等船室に場所を確保し、運転手の乗船を待ちます。そう、そろそろお気づきかと思いますが、私、運転できません。正確には「法的には運転してもいいことになってはいるけれど、技術的にできない状態」というべきか。はい、ゴールデンペーパードライバーなのです。東京−新潟間や小樽−稚内間はおろか、今後の車での移動もすべて夫の運転となります。悪いなーと思いつつ、でも運転が好きだから大丈夫と言ってくれるのをいいことに、運転はすべてお任せしてしまっています。それに、「私が代わって運転するのと、時々休憩入れながら自分で運転するのとどっちがいい?」と訊くと、「自分で運転する」と即答なんだもーん。しかも青ざめながら・・・ね。仕方ないから、運転手が寝ないよう助手席で見張る役を頑張るということで許してもらおう。うん。


 
 船内を探検したり、甲板で遊んだりしているうちに、17時5分、礼文島の香深港に到着。今日の宿はコテージなので、自炊もしくは外食となります。香深港付近のスーパーやコンビニで材料を買い込み、カレーライスとサラダを作りました。充実したキッチンで、調理器具は、少々古びているのを気にしなければたいていのものは揃っているので、カレー程度なら作るのに不自由はしませんでした。

コテージ 夕食を食べ、シャワーを浴びた後、子ども達は本を読んだりおしゃべりしたり。テレビはないけれど、暇をもてあますこともなく、親たちが立てる旅行計画にときどき参加しながらのんびりくつろいでいます。徒歩5分のところに銭湯があるらしいのですが、なんだか外に出るのが億劫になってしまったので、今日はパス。でも星空だけはしっかり堪能しました。天の川も見える夜空に長男が見とれていました。

 明日は久種湖の遊歩道を散策したあと、あちこちをめぐります。

3棟あるうちの1棟、「れぶんあつもりそう」。1棟15000円。ちょっと高いかもしれないけれど、5人で泊まるなら民宿で素泊まりするのと大して変わりません。設備も綺麗です。バンガローなら2000円で泊まれるらしいです。キャンプ場なのでテントの人もいました。ただしいずれの場合も入場料大人500円小人300円が別途かかります。久種湖は日本最北の湖、このキャンプ場は日本最北のキャンプ場だそうです。(コテージの写真は翌朝撮ったもの)

リビング&ダイニング 寝室

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8月23日(月)
礼文島〜稚内
宿泊:稚内海員会館(稚内)
 
久種湖畔にて  7時過ぎに起床。トーストと目玉焼きとサラダに、子ども達は牛乳、大人はコーヒーの朝食です。コテージの中を片付けてから、9時に宿を出ました。車は置いたまま、久種湖の遊歩道へ。4〜5月には尾瀬の比ではない規模のミズバショウの群生が見られるそうですが、8月だと周りは緑一色。そうそう、春は渡り鳥もたくさん集まるとかで、バードウォッチングも楽しめるらしいです。つまり今は完全にオフシーズン。でも人気(ひとけ)も少なくて、のどかな風景でした。以前は湖畔に牧場があり、そこでおいしい牛乳が飲めたらしいのですが、今は閉鎖されており、牛の放牧を見たり牛乳を味わうことはできませんでした。残念。

久種湖遊歩道  階段をえっちらおっちら・・・。三男の足元が危なっかしいので、手を繋ごうといってもききません。自分も兄ちゃんズと同じレベルだと信じて疑わない三男は、必死に2人の後を追います。

 兄ちゃんズも、弟のペースに合わせて一緒に歩くことはないのだけれど、少し先に行ってはチビが追いつくのを待っていてくれました。

久種湖

 後ろを振り返ると久種湖が見えました。きれいなのだけれど、ひっそりとしたたたずまいはどこか寂しげです。

 伝説によると、2人の仲の良い若い漁師が、村の酋長の娘を取り合って決闘をし、一方の若者が敗れて果てた瞬間、突然起こった暴風が漁場を砂に埋めてしまい、大切な漁場も親友も失ってしまったことに気づいた若者もまたその場に倒れ、残された酋長の娘は悲嘆にくれてのどを突いて後を追い、3人が折り重なって死んだ場所に久種湖ができたのだとか。ひえ〜。

 でも湖ってその手の伝説が多いですよね。

船舶湾  遊歩道からは海も見えます。湖よりも明るくて鮮やかなブルーで、青空の下、ますます輝いて見えます。

 高いところだからなのか、それとも天気のせいなのか、写真からはわからないけれど風が強く、写真を撮っていたら帽子を飛ばしてしまい慌てました。写真中、上部中央の黒い筋は、多分私の前髪です(笑)。

久種湖遊歩道  さらにゆるやかな丘が続き、だんだんと高いところへ登っていきます。

 子ども達は相変わらず元気。朝からそんなにとばして、この後の観光予定は大丈夫なのだろうか・・・。ケラケラ笑いながら坂道を登ったり下りたり(!)しています。


 
礼文森林(もり)の丘森林の丘展望台 頂上(?)に着きました。「礼文森林(もり)の丘」と書かれた看板の向かい側にはお約束の展望台。見つけるやいなや、子ども達はあっという間に駆け上がっていました。

森林の丘見晴らし 頂上からの眺めです。丘の上に作られた等間隔の仕切のようなものは防風柵なのだとか。開けた空、折り重なる丘陵地帯、なかなかの景色です。

 それにしても、まったく他の人と会いません。もしかして今日は遊歩道全体が貸切??

久種湖遊歩道 ひと通り景色を眺めた後、ふたたび散策開始。同じ道を引きかえすのではなく、遊歩道の続きを歩いていくと、ぐるりと輪を描いて久種湖畔のキャンプ場への道に戻れるようになっています。今度は下りがほとんど。
スピードに乗って止まれなくなってしまいがちな三男を押さえつつ、キャンプ場においてある車へと戻りました。


 
スコトン岬

 さて、礼文島最北端といわれるスコトン岬へ来ました。何度聞いても笑っちゃう名前です。漢字で書くと「須古頓岬」だそうですが、やっぱりカタカナで書かなくちゃ!?

 ツアーだと必ずといっていいほどコースに入っているところなので、大型バスが乗りつけたり、集合写真を撮るための設備があったり、売店では商魂たくましく呼び込みしていたりと、やや観光地化していますが、それでもこじんまりしている方です。売店で売っているソフトクリームはなかなかの美味。コクのあるソフトがお好みの方にはおすすめです。

最北限のトイレ ここではトイレまでが最北限を誇ります(笑)。

 このトイレの右手に進んでいってもスコトン岬に出られるのですが、その途中にある草っ原にはクローバーがいっぱい生えていて、息子たちはそこで四つ葉さがし。案外乙女チックです。結構たくさんあって、短時間で5つくらい見つかりました。

崖下の民宿 スコトン岬の先端への道の途中には、がけ下に建つ民宿があり、通る人は皆「こんなところに・・・!」とうなり声をあげますが、これもここの売りのひとつのようです。

 でも、海が荒れている時なんか、波をかぶったりしないのかなぁ〜?他人事ながら心配してしまいます。いや、それもスリルとして売りになっていたりして??
 

 

澄海岬にて スコトン岬から少し南に下りて、今度は澄海(スカイ)岬に来ました。海の色がさらに綺麗!!スカイというのは「SKY」から来ているのではないと思うけれど、空の青に負けない澄んだ青色の海、「澄海」とはうまい字を当てたものです。

 写真は澄海岬の頂上から撮ったもの。ここに行くまでには駐車場から結構急な階段を昇ります。急といっても3歳の三男に登れる程度なのですが、ときおり団体で訪れるツアー客には年配の方が多く、「ひざが痛い」「息が切れる」という声が聞こえてきました。それでも皆ちゃんと頂上に到達し、すばらしい景色を堪能したあとは、「冥土の土産になりそうだ」と大笑いしていました。ははは・・・冥土の土産って・・・。

 海ぎわで、高いところにあるため、やっぱり風が強いです。

澄海岬の入江 ガイドブックや他の方々のサイトで紹介するべく撮り尽くされた景色ですが、私も・・・パチリ。私の腕では本物の透明感を写すことができませんでしたが、これは是非肉眼で見ていただきたいです。

 ため息の出るような美しさです。



 
 さて。時刻は12時10分。そろそろお昼にしましょうか。昨夜と今朝は自炊だったので、今日のお昼は礼文島名物が食べたいなぁ。礼文名物といえば、うに、昆布、ほっけ。夫と息子はうにがあまり好きではなく、私もちょっとなら喜んで食べるけど、たくさんは食べられません。じゃあほっけを食べに行こう!ということで、車で来た道を戻り、久種湖付近の町まで行きました。

 名物ってくらいだから、きっと定食屋さんに入れば、ほっけにありつけるでしょう。そう考えてお店を探すのですが、まず定食屋さんが見つかりません。やっと見つけた一軒も、入口にメニューがなく、どんな食事があるのかよくわかりません。でもま、お腹もすいたし、とりあえず入るか!

 で、中のメニューを見ると、定食もの、丼もの、麺類、単品料理などなど、特に礼文色もなく、普通の品揃え。ほっけの「ほ」の字も見当たりません。観光客相手ではない、地元の定食屋さんなのでしょうか。

 でも、出てきた料理は味がよく、量もうちの息子どもの空腹を満たすだけのボリュームはあったので、結果オーライ。ほっけは、また別のところでも食べられるでしょう。


 

メノウ浜にて 次に訪れたのは、今度は礼文島の南部、元地(もとち)というところにあるメノウ浜。ここでは波に打ち寄せられた小さな瑪瑙(めのう)原石のかけらを拾うことができます。

 でも、ここも観光地化していて、ひっきりなしに大型バスがお客さんを運んできます。毎日毎日、こんなにたくさんの人が拾っていってしまってもなくならないなんて、これはやっぱり、売店の人が観光客を寄せるために、撒いているのでは?と疑ってしまいました。だって、店頭には、砂浜で拾えるような小さいものではなく、うずらの卵大の大きな瑪瑙を売っているのです。これを砕いて、早朝などに撒いているのでは・・・??なーんてね。

 あとから調べてみると、このメノウ浜、昔はもっと大きなものが拾えたんだそうです。観光客に拾い尽くされ、今では大きくてもビー玉大のものしか見つからないのだとか。でも、沖のほうにある岩床から削られてくるので、海が荒れた日の翌朝とかには、ちゃんとそれなりに大きいものが見つかることもあるようです。

瑪瑙拾い 海岸の石に混じった瑪瑙を、真剣な眼差しで探す長男と次男。目が慣れてくると、結構簡単に見つかります。お父さんと三男は眠くなってしまったので、車の中でお昼寝。3人で小一時間瑪瑙を探して遊びました。

瑪瑙
瑪瑙
 メノウ浜で拾った瑪瑙。クリーム色の石がそうです。同じく浜で拾った、波に削られて丸くなったガラスのかけらや貝殻を混ぜて瓶に入れています。やはりあんまり大きなものは見つかりませんでしたが、小粒の方が可愛くて私は好きです。いや、負け惜しみでなく(笑)。


 
 フェリーの時間が近づいてきました。今日はもう、稚内へ戻らなくてはなりません。礼文島へ来たのは去年に引き続き2度目だけれど、帰り際はいつも、また来たいと思ってしまいます。礼文の有名観光スポットである桃岩や猫岩は、去年来た時に見て気が済んでいたので今回は行かなかったけれど、またいつか、今度は車ではなく、ハイキングコースを歩いて見に行ってみたいものです。

 フェリーに乗る前に、ターミナル付近にある「さざ波」という喫茶店に入り、ここでもソフトクリームを注文。ここの名物は「イレブンソフト」。「礼文」にひっかけて「イレブン」、つまり11段のソフトクリームなのです!でもさすがに大きすぎるので、もう少し小さめの「セブンソフト」を5人でつついて食べました。やねうら家は、かなりのソフトクリーム好きの集まりなので、おいしいと噂のソフトクリームは食べずにいられません。なので、一度に食べる量は5人で1本。スプーンですくって食べるのです。そのかわり、一日に食べる回数は、多い時には5回くらい。だって、北海道にはおいしいソフトクリーム屋さんが多いんだもの〜。でも、それでも1人あたり1本なので、そんなに多くはないよね?ね?
 
日没  セブンソフトをたいらげ、フェリーに乗り込むと、ほどなく日没の時刻になりました。船内では夕日見物を勧めるアナウンスが流れ、たくさんの人が甲板に集まっていました。みんなこっちに偏っちゃって大丈夫!?
でも本当、船から眺めた日没はとっても綺麗。礼文島とのしばしのお別れを飾るのにふさわしい景色でした。いつの日か、また必ず来るぞ、礼文島!
日没


 
 19時20分、稚内港に到着。そのまま稚内駅の目の前にある「稚内海員会館」へ向かい、チェックインを済ませてから夕食に出かけました。駅前に出れば、きっとほっけを食べさせてくれるお店があるとふんで、5人でぞろぞろと駅のアーケードを歩いて行くと、何件かそれっぽいお店が見つかりました。でも、高そうだったり居酒屋色が濃かったりするお店をのぞくと、自然と候補が絞られてきます。その中で、比較的食事だけでも大丈夫そうな居酒屋さんに入ってみました。外に出ている品書きにも「ほっけ」と書かれています。

 お店に入ると、お客さんは私たちだけ。ん?と思いましたが、まあ平日だし、入ってしまった以上、やっぱりやめましたと出るわけにもいかず、座敷席に上がりました。で、ようやく念願のほっけを注文。他にもサイドメニューをいくつか頼み、今日一日のできごとなど話しながら料理を待ちます。

 ところが、いつまで待っても料理が運ばれてきません。どうしたのかと席から厨房を覗いてみると、ご主人は煙草をふかしながらテレビに見入っています。煙草吸いながら客に出す料理を作るの!?ちょっと信じられませんでしたが、他に料理人はおらず、ご主人の奥でおそらくほっけを焼いているのであろうと思われる音がしています。隣には奥さんと思われる女性が、注文をとった後、味噌汁だけは作っていたようですが、下ごしらえをしていないのか、野菜を切るところから始めていました。作りたてといえばそうなのだけど、ちょっと手際が悪くない・・・?お客さんがあまり来ないから作っておいても無駄になるということなのでしょうか。う〜ん、お腹すいているせいなのか、何だか無性に腹が立ってきました。

 やっと運ばれてきた料理は、そこそこおいしく感じられましたが、地元ならではの素材のよさと、空腹という最上のソースに助けられた感が否めません。

 多分あの店にはもう二度と行かないだろうなぁと話しながら宿に戻り、眠くなってしまった息子たちをなんとか起こしながらお風呂へ直行。今日はもりだくさんの一日でした。みんなお疲れさま。明日も早くから行動開始です。息子たち念願の砂金堀りにも寄る予定。さて、瑪瑙にひきつづき、光りモノ獲得体験パート2、一攫千金なるか!?(笑) 
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8月24日(火)
稚内〜浜頓別
宿泊:はまとんべつ温泉ウイング(浜頓別)
 
北防波堤ドーム北防波堤ドームの中・・・というか下  今日は半日かけて稚内から浜頓別まで移動します。軽く朝食を食べ、8時に出発。でも、稚内を出る前に北防波堤ドームだけ見に行きます。ここは北海道遺産にも指定されたところ。防波堤の脇に見晴台のような通路があって、防波堤の背中側(?)を見ることができるくらいで、とくに何があるわけでもないけれど、礼文へのフェリーターミナルへ行く際に通りかかって、ちょっと気になっていました。

 防波堤の下は、格好のキャンプ場!?画像ではわかりにくいですが、ライダーさんがお1人、テントをたたんでいました。昨日通りかかった時には、3人連れのチャリダーさんもテントを張っていましたが、早々に出発したようです。


 

ゲストハウス アルメリア 宗谷岬のちょっと手前でトイレ休憩。何の情報もなく、通りがかった時に「お、風車小屋風のきれいな休憩所があるよ」ということで寄ったゲストハウスアルメリア。中にはレストランがあって、稚内牛が食べられるそうです。でもまだ時刻は10時。お昼にはちょっと早いので、ここでは食べません。中の貼り紙によると、宿泊施設も併設しており、格安で泊まれるようです。

 

祈りの塔  ゲストハウスアルメリアの駐車場から見える宗谷岬平和公園にある祈りの塔。昭和58年9月1日に起きた大韓航空機撃墜事件の遭難者の慰霊と世界の恒久平和を願って建てられたものだそうです。鶴が大きく翼を広げた姿をイメージしているのだとか。犠牲者と同じ数の御影石で作られ、その国の数だけの翼をもち、くちばしは撃墜されたモネロン島上空を向いています。


 
最北端の地碑(昼)  宗谷岬へ到着。お約束の「日本最北端の地」の碑です。今回は午前中に寄ったので、白い碑が空と海の青に映えてとてもきれい。去年来たときは夜で、周りはほとんど見えず、波の音が聞こえただけでした。でも、ライトアップされた姿も、それはそれで素敵でしたけれどね。周りに人がいないので写真も撮り放題だったし(笑)。
 

最北端の地碑(夜)
 左が今回の写真。右は1年前の写真。どちらも良かったです。


 
 さて、宗谷岬を後にし、海沿いをドンドコ南東へ下っていきます。お昼になりちょうどお腹がすいてきた頃、浜頓別に到着しました。街中で見つけたスーパーマーケットの中に「apical」というパン屋さんを発見。めいめいに好きなパンを買い、近くにあった大きめの公園のテーブルで食べました。あっという間に食べ終わり、遊具に直行の長男、大好物のパンに囲まれ、シアワセそうに4つも5つも食べる次男、顔中チョコレートクリームだらけになりながらご満悦の三男、それぞれにお昼タイムを満喫していました。


 
 お昼を食べ終わった後は、今日の宿泊場所であるサイクリングターミナル、「はまとんべつ温泉ウィング」へ。まだ時間が早いのでチェックインはできませんが、レンタサイクルを借りることはできます。そう、この後は子どもたちも楽しみにしていた砂金掘りに行きますが、現地まで約10q、私だけ自転車で行き、現地集合とするのです。

 旅行の計画を立てるより前、運動不足もあったり、職場での悩みもあったりで、あー最近自転車で遠くまで行ってないなぁなんてボヤいていたら、じゃあ今度の北海道旅行中、どこかで自転車に乗ってみたら?と夫が提案してくれたのがきっかけでした。みんなでサイクリングできればなおいいのでしょうけれど、長男はともかく次男と三男は大人が乗せていかねばなりません。だけど子ども用座席のついたレンタサイクルなんてありませんからね〜。だから今回は私1人。憧れの北海道自転車旅行のマネゴトができるなんて嬉しい!

 でも、そんなわけだからお父さんは車でみんなを連れてってねと頼まれたときの夫のホッとした顔、一緒に行く?と誘われて、エッ・・・!と固まった長男の顔を私は見逃しませんでした。今回は許すけど、いずれ鍛えて連れまわしてやるからね〜。
ウソタンナイ砂金採掘公園への自転車の記録はこちら


 
砂金掘り体験  ウソタンナイ砂金採掘公園で無事合流。子どもたちはすでに砂金掘りに夢中です。砂金掘りといっても、息子たちがやったのは、川に見たてた水槽にあらかじめ撒いてある砂金を、深皿を使って見つけるだけの、疑似体験。とはいえ結構難しく、そう簡単には見つかりません。500円で30分×2回×2人。それでも全部で20粒はいかなかったんじゃないかなぁ。

 ちゃんとした砂金掘りも、すぐ隣に流れている宇曽丹川(うそたんがわ)で体験することができます。もちろんこちらは一日がかりでどれだけ採れるかというところですが、でもどうやら常連さんもいるみたいで、事務所の人に「やぁ〜今日は遅かったね!」と言われているお客さんがいました。

 戦利品はキーホルダーに入れて持ち帰ることにしました。砂金掘り体験1回分と同じくらいの額なのがちょっとアレですが、記念に。
砂金


 
 遊んだ後は、宿へ直行。チェックインを済ませ、荷物を運び込み、ひと呼吸ついたあと夕食を食べに出かけます。お店の目星はもうついていました。浜頓別に着いてお昼ごはんをどうしようかと車でウロウロしていたときに見かけた、「中一そば」というお蕎麦屋さん。入ってみると店内はわりと広く、お蕎麦もコシがあってとってもおいしかった〜!つゆの味もなかなか、てんぷらはカリカリ、うーん、シ・ア・ワ・セ♪

 宿に帰り、温泉につかって極楽極楽。その名も「美人の湯」!ちょっとヌルヌルする感じのお湯で、たしかになんとなく肌に良さそうではあります。私は三男のみの担当だったのでラクラク。2人であったまった後、部屋に戻ると長男たちもすでに戻っていて、下2人はあっという間に眠ってしまいました。

 1階にあるコインランドリー(なかなかキレイ)でこの旅行中初めての洗濯を済ませ、就寝。

 明日は、中頓別の鍾乳洞を見たあと、富良野へ移動します。
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8月25日(水)
浜頓別〜中頓別〜富良野
宿泊:SNOW DROOP!(富良野)
 今日は中頓別鍾乳洞探検です。といっても、そんなに大きなものではないようですが、子ども達は「探検!?探検!?」と大喜び。「怪獣出るかなぁ!?」というのは三男。ごめん、多分それは出ない。

 駐車場に車をとめ、湿地の中の細い通路を通って行きます。三男は落ちるんじゃないかとビクビクしながら、おそるおそる進んでいました。
(↓画像にマウスポインタを当てると別の写真が出ます)
鍾乳洞を目指して  途中左側からカサカサッと音がしました。音のした方へ目をやると、リスが走り去るところでした。

 「あっっ!!リス、リス!見て・・・」

 子ども達が「どこどこっ!?」と戻ってきた時には、リスの姿はもうそこにはありませんでした。
第1洞前にて 中頓別の鍾乳洞には、第1洞、第3洞、第4洞があります。あれ?第2洞は??でも地図を見てもどこにもありません。そして、中に入って見られるのは第1洞だけ。それでも息子たちはヤル気満々。洞穴前でポーズをキメた後、中に走り去って行きました。

 入口には懐中電灯が置いてあり、5人で2本借りて入ることにしました。

 通路がだんだん細くなり、探検気分満点です。 暗く静かな洞窟の中で、泉が澄んだ水をたたえています。
(←画像にマウスポインタを当てると、泉の画像が見られます)

 中は、広いところもあるけれど、細く低く狭いところが多く、お相撲さんが来たらどうするんだろう、などと無用な心配をしてしまいます。でも私にとっては、自分がチビであることを感謝できる、数少ない機会でした(笑)。(↓画像にマウスポインタを当てると、別の画像が出ます)
狭い〜
 子どもでもしゃがまないと通れないところもあります。すれ違った外国人の方は、「これは無理だ〜」と言ったか言わなかったかはわかりませんが、これより奥に行くのを諦めていました。鍾乳洞出口

 ひと通り探検し、同じ道を戻ります。往路より復路の方が短く感じるのは何故なんでしょう?あっという間に出口に着きました。

 ところで洞窟って、中もいいけれど出口も絵になると思いませんか?私はどこの洞窟に入っても、必ず出口を写真におさめてしまいます。
 第3洞、第4洞は、中に入って見ることはできません。でも、見られないと思うと、かえってあの奥はどうなっているんだろう、と想像力がかき立てられます。

 そしてやっぱり、思ってしまいます。

 「第2洞はどうしたんだ〜〜〜!!」


 
サイレン?  洞穴をつなぐ遊歩道の途中に、なにやら鳥の巣箱のようなものが設置されていました。近づいてみると、それは巣箱ではなく、頂点の木箱にはハンドルがついています。横には「自由にならしてください」の立て札。息子たちは大喜びで飛びつきます。ハンドルを回すと、ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜ウ〜〜〜〜〜〜・・・と大音響です。サイレンなのでしょうが、何に使うのかなぁ? 
散歩道


 
 中頓別にも砂金掘り体験のできる川があるようでしたが、前日にウソタンナイで体験しているのでこちらはパス。鍾乳洞の管理棟においてあったパンフレットによれば、かつて横浜(・・・だったかな?)から何年もかけて砂金掘りに通い、ついに婚約者に指輪を作ってプレゼントした青年がいるのだとか。す、すごい話だなぁ〜。(でもそれって、もらった方は嬉しいか・・・・・??ア、ごめんなさい)

 鍾乳洞を見た後は、富良野へ向けて出発。今日はこの後、ただひたすら車に乗って移動です。ええ、やっぱり夫1人の運転です・・・。


 
 お昼は旭川のラーメン村に寄り、「一徹」というお店に入りました。以前ラーメン村に来た時、行列に並ぶのが面倒でお客さんの少ないお店に入って失敗した経験があったので、今回はそこそこ賑わっているところを選んだのでした。そして今年は正解!出てきたラーメンはとってもおいしく満足、満腹。ところが、どうやらこちらはチェーン店のようで、あちこちにお店があるのだとか。北海道まで来なくても食べられてお得なような、ここでしか食べられないわけではなくて損したような・・・。

 そして、デザートに、出ました、ソフトクリームのはしご!やはり以前来た時にネット情報をもとに立ち寄り、めちゃくちゃおいしかったソフトクリーム屋さん2軒。やねうら家の中では北海道5大ソフトクリームのうちの2つなのです。旭川に来て、寄らないわけには行きません。

 1軒目は、東栄高校そばの「chirira(ちりら)」。味が濃いのにさっぱりしていて、コーンまでおいしいソフトです。5人で1本購入し、スプーンでつついて食べます。

 2軒目は、四条21丁目にある「菓子司 藤屋」。ここのはコクがあるだけでなく、なめらかで、バニラなのになぜかフルーティな香りがするように感じるソフトです。chiriraで食べたりなかったので、ここでは5人で2本購入。これでもまだ、1人1本以下なんだから、いいよね?ね??


 
 富良野に着いたのは夕方でした。車に乗っているだけだったというのに、私も息子たちも「お腹すいたぁ」。途中小休止を入れたとはいえ、運転し通しだった夫も当然空腹。

 実は今回の旅行の目標に「ジンギスカン初体験」というのを掲げていました。職場で「北海道に行ったらジンギスカンでしょう」と友人に言われ、まだ一度も食べたことがないことに気づいたからです。そして、富良野にはおいしいジンギスカンを食べさせてくれる焼肉屋さんがあると夫がつきとめ、富良野での夕食はそこにしようと、旅行前から決めていたのでした。

 お店に行ってみると、えらい混みよう。でもそれはおいしい証拠、と待つことにしました。ところが、さんざん待った挙句、席に通されたきり、お水も運ばれてこなければ注文もとりに来てくれず、待ちかねて何度か声をかけても、「はいただいま」というばかりで、その後忘れられてしまうのです。まぁ混んでいるから仕方ないといえばそれまでなのですが、いざ食事が運ばれてきても、味もイマイチ。ジンギスカンを食べたいのは私だけなので、みんなが楽しめるように普通の焼肉もあるお店を選んだのですが、焼肉もジンギスカンも、申し訳ないけれど我が家の口にはあいませんでした。

 口直しに、駅の近くで中富良野メロンを丸ごと1個購入し、宿に持ち帰って部屋で切って食べました(笑)。北海道では、夕張メロンが有名だけれど、私は中富良野メロンのほうが好みです。味が濃くて、適度な食感があっておいしいんですよ〜。夕張メロンは、香りは強いけれど、ジューシーな分、水っぽくて味が薄く感じられ、口の中でくずれてしまうほど柔かいので、なんとなく物足りない気がしてしまうのです。もちろん、好みの問題ですけれどね。

 宿は、今回で2回目の宿泊となる「SNOW DROOP!」。こう書いて「スノードロップ」と読むのだそうです。ここは、安い、きれい、ご飯がおいしいと、言うことなし。夕食はなく、1泊朝食つきで3939円(一部期間を除く)!小さいお子さんのいるご夫婦が経営していて、アットホームな雰囲気です。朝食は、ほんと絶品。富良野に行ったらまた是非泊まりたい宿です。
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8月26日(木)
富良野〜夕張炭鉱村〜小樽
宿泊:HOTEL 1−2−3(小樽)
 午前9時ごろ出発。今日の目的地は夕張にある「石炭の歴史村」です。せっかく富良野に来たのだから、富良野観光と行きたいところですが、富良野はすでに何回も訪れており、今回は直接夕張に向かいました。

 「石炭の歴史村」は、坑道をヘルメットをかぶって見学できる「石炭博物館」や夕張炭鉱が現役だった頃の生活をリアルな蝋人形や実物の道具などで再現した「炭鉱(やまの)生活館」だけでなく、色々なロボットを触れる「ロボット大科学館」、夕張で発見されたアンモナイトなどの化石が展示された「ゆうばり化石のいろいろ展示館」、夕張で実際に走っていたSLの展示もある「SL館」など、石炭と関係ないといえばそれまでですが、いろいろと見たり体験したりできる施設があります。そして、奥には遊園地もあり、子どもたちにとってはそちらの方がメイン!?総合パスポートを人数分購入し(大人数だとコレが痛いのですが・・・)、いざ、中へ!


 
ロボットのお出迎え  まずは「ロボット大科学館」へ。入口でさっそく引っかかっている子どもたち。いかにもロボットロボットした姿に、3人とも釘づけです。中には全長12メートルの巨大ロボット「ユーバロット君」というのがいるみたいだから、さ、入って入って!!


ユーバロット君の操縦席 順路に従い中を見て回ります。いろいろな仕掛けで動くロボットの展示を巡りながら進んで行くと、中央の「ユーバロット君」の操縦席にたどり着きました。飛びつく3人。こういうの、子ども達は好きそうだよなぁ。別に、その操縦で館内を闊歩できるわけではないんですが(笑)。

 2つある操縦席に3人で交替で座って、夢中で遊んでいました。館内がすいていたので順番待ちすることもされることもなく、たっぷり遊べてよかったね。

プレイランド 順路の終わりの方には、各種ロボットと遊べるプレイランドというスペースがあります。当然すべて触って回る息子たち。いや、どっちかっていうと、お父さんの方がシンケンです。

(←画像にマウスポインタを当てると別の写真が出ます)

次男ととんぼ長男ととんぼ あっという間にお昼時になりました。「ロボット大科学館」を出て、売店の並ぶ軽食コーナーへ。

 なぜか外にはとんぼがたくさん飛んでおり、しかもちょっとじっとしていると、平気でとまってきます。虫の嫌いな三男だけは、キャーキャー言って逃げ回っていましたが、長男と次男は、体にとまらせて得意気。

いただきま〜す! さて、お昼ご飯にしましょう。売店では、いわゆる遊園地の売店で売ってるような軽食が買えますが、そこに芋もちや揚げ芋を普通に売っているところが、北海道ですね〜。私、どちらも大好物なんです。

 とりあえずひと通り買って、いただきま〜す!そしてあっという間に食べ終わって、おかわり〜!

 どんだけ食べるんだキミらはっ!!  

 お腹がいっぱいになったら、次へ行きましょう。メインの「石炭博物館」です。炭鉱の歴史などについての展示を見た後、エレベータに乗って地下へと降りていきます。

 エレベータの中のアナウンスで「これから地下1000mの世界へお連れします」的なことを言っていて、それを聞いた長男、「えッ!?地下1000m!?って、1q!?お母さん、地下1qだって!!!」と大興奮。いや、それは違うぞ、長男・・・と思ったけれど、夢を壊すのも悪いので、黙っていることにしました(笑)。

 この後行く「炭鉱(やまの)博物館」同様、ここにもリアルな蝋人形がいっぱい。しかも顔がみんな違うので、薄暗い中で見ると本物の人間のようです。
めちゃくちゃリアルな蝋人形







薄暗い中で見るとますます
(画像にマウスポインタを当てると拡大します↑→)
まっくら探検入口
 更に奥に進むと、係員の人が待機していて、ヘッドランプつきのヘルメットを貸してくれます。坑道を歩いて体験できる「まっくら探検」のはじまりです。まずは入口でパチリ。よいしょ、よいしょ。

 ヘッドランプの電源は、首から提げて持ち歩くのだけど、この電源装置もヘルメットも三男にはちと大きい・・・。でも兄ちゃんズとおそろいのヘルメットにご満悦です。

 坑道は本当に真っ暗。ライトがないと、何にも見えません。おもしろがって走っていってしまう長男と次男とは対照的に、慎重に慎重に進む三男。でも、みんなと一緒だからか、怖がることもなく、黙々と歩き続けていました。

見ぃたぁなぁ〜 やっと追いついた兄ちゃんズに声をかけ、パチリ。次男の顔、コワすぎます。

(←画像にマウスポインタを当てると・・・拡大・・・します・・・)

 最後は階段を昇って出口へ。・・・あれ?「地下1000m」に潜ったはずなのに、階段これだけ?(笑)地上へ!でも長男はマッタク気づきません。

 三男も兄たちに離されぬよう、エッチラオッチラ。重たい電源をかついで、最後までよく歩き通したね。

 出口は入口からだいぶ離れた場所にあり、近くには石炭が露出した地層が見られる、天然記念物の「石炭の大露頭」もあります。これが発見されたことから夕張に石炭があることが分かったのだそうです。7mにも及ぶ大きな石炭層を間近で見られるのは国内でここだけなのだとか。写真を撮りそびれたのが残念・・・!
 「まっくら探検」を終えた後、「炭鉱(やまの)生活館」、「ゆうばり化石のいろいろ展示館」、「知られざる世界の動物館」、「SL館」と見てまわり、さァ、いよいよお待ちかね、遊園地へGO!

 ここは、コース全長1132mのローラーリュージュがあります。リフトに乗ってコースの頂上まで行き、ブレーキを兼ねたハンドルバーのついたそりのような乗り物で滑って降りてくるのです。結構なスピードが出るため、身長140cm以上でないと1人で乗らせてもらえず、次男には付き添いが必要になります。そこでお父さんが同乗することにしました。長男は1人でトライ。三男と私は、観覧車やメリーゴーランドなどのおとなしめの乗り物に乗りながら留守番です。

 待ち合わせ時間にローラーリュージュの入口に行くと、待っていた3人が口を揃えて言います。「もっとやっていい!?」「お母さんも乗ってみなよ!すっごいおもしろいよ!!」「今度はお母さんと乗りたいー!」

 いや〜、だってお母さん、こういうの苦手・・・。スピードの制御ができなくなって、転ぶのがオチなような気がします。自転車だって、乗りなれないのに乗るとフラフラする私です。そんな、乗ったこともない乗り物に、次男を抱えて乗るなんて・・・。でも息子たちの熱意に負け、私もトライすることに。今度は夫と三男でお留守番です。

 まず、リフトに乗り込みます。うわ〜、数年前、スキーに行ったとき以来だわ。リフトって、降りるタイミングがうまくつかめなくて、モタモタしてると椅子に「膝カックン」されたり、下手をするとよけきれずに足にガッツンと当たったりすることってありません?(私だけか?)もうすぐ終点というところになると、決まってソワソワしてしまいます。次男のためを装い、実は自分がうまく降りられるよう、掛け声をかけます。さ、降りるよ〜。いち、にい、さん!!

 無事リフトから降り、係員のお兄さんにリュージュの操縦方法を教わります。次男を膝の間に乗せ、ハンドルを少し手前に引いて発進!はじめはこわごわ進めていましたが、・・・慣れてくると、これ、ちょっとおもしろいかも・・・!スピードも思っていた以上に自分で調節しやすく、うまい人は高速で滑っていくのでしょうが、初心者は無理せずゆっくり安全運転です。

 1本滑り終わる頃にはリュージュの扱いにもだいぶ慣れ、よーし、じゃあもう1本!何だかんだ3本も滑り、すっかり気に入ってしまいました。は〜楽しかった〜!

 その後、ゴーカートに乗ったりエアーファイターに乗ったりとひと通り遊び、あっという間に時刻は午後4時50分。そろそろ閉園時間、私たちも小樽に向かって出発しなくてはいけません。名残りを惜しむ息子たちを連れて車に乗り込み、北海道での最後の移動です。シートベルトを締め、道順を確認し、さあ出発!と後部座席を見ると、息子たちはもう眠りこけていました。あ〜、そういやお昼寝しなかったしね。しかも普段昼寝なんかしない長男までオチてるし。ほんと、よく遊びました。


 
 小樽に着き、宿にチェックインした後は、夕食を食べに徒歩で「浅草橋ビアホール」へ。ビアホールといっても食事がバイキングで充実しており、子ども連れもたくさんいました。

 小樽はホント、ご飯にしてもソフトクリームにしてもおいしいお店がたくさんあり、また、フェリーの発着場所でもあるので寄る回数も他の地域よりも多く、今までいろいろなお店で食べました。その情報については、いつかまた別の形でご紹介したいと思います。

 満腹になった後は、宿に戻り、お風呂に入って寝るだけです。こんなゆったりした生活もあと少しで終わりかと思うと、お母ちゃんが一番淋しい気がしますが(笑)、明日はとうとう帰る日です。
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8月27日(金)〜28日(土)
小樽〜新潟〜自宅
宿泊:船中泊
 フェリーは午前10時半に乗船手続き開始、11時半に出港です。それまでの間、小樽の街でお土産などを買って歩きます。両実家と、職場と、友人と、あと忘れちゃいけない自宅用(笑)。

 今回は大半を六花亭のお菓子で賄いました。六花亭といえば「マルセイバターサンド」が有名ですが、個人的には、フリーズドライした苺をホワイトチョコで包んだ「ストロベリーチョコ(ホワイト)」がお気に入りです。軽いし、安いし、個装じゃないけどそれなりに数もあるし、ある程度日持ちもするし、なによりおいしい!長期休暇で迷惑をかけた係へは個々に小袋のを買い、課全体には休憩室に置いておく用に紙カップ入りを買ってオシマイです。フェリーで食べる分もしっかりゲットし、残りはクール宅急便で発送しました。日持ちするといってもチョコレート菓子。車で持って帰って、とけたりしても悲しいですからね〜。

 あっという間に乗船時間となり、車と運転手1名を残して同乗者だけ先に船に乗り込みます。この時間がいつも結構タイヘン。船中で1泊できるだけの家族の荷物の半分を持って、怪獣ども3匹を連れて歩くので、時々すれ違う人が「アラ〜お母さん大変ね〜」「ホラホラ見て、男の子3人だって。あんな小さいお母さんなのにすごいわねぇ〜(何がすごいのかはよくわかりませんが(笑))」などと話しているのが聞こえてきたりします。でも、三男をおんぶしていた頃は本当にヒーヒー言いながら乗り込んでいたものですが、今年は三男も自力で歩いてくれるし、子ども達にも自分の荷物は自分で持て!とリュックを背負わせているので、ずい分楽に感じました。

カモメたちのお見送り 出港の際は、恒例のカモメのお見送り。単に乗客からもらえるエサ目当てなのはわかっていますが、やっぱりかわいく感じます。けど、向こうもよくわかっていて、手に何も持っていないお客の方は見向きもしません(笑)。

毎度おなじみボールプール 子ども達はお約束のボールプールへ。ホント、毎回よく飽きないものだとは思いますが、本人達が楽しそうなのでまあいいかー。

 さすがに暇なので、お母さんは本を読みながらお付き合い。時間はたっぷりあるし、船上じゃ他にすることもないので、しばらくここでの〜んびり。

フェリーから眺める夕日 お昼を食べたり、お昼寝したり、またボールプールに出かけたり。そして夕刻になると、窓から入ってくる光がオレンジ色に輝きます。せっかくだから甲板で見よう!と5人で外へ。甲板には夕日を見ようという人が何人も集まっていました。

 あ〜、明日の朝には新潟港に着いて、あとは帰るだけかぁ。北海道、今年も楽しかったなぁ〜。
(画像にマウスポインタを当てると拡大します↑)
闇の海に浮かぶ船の灯り 夜8時を過ぎた頃、船内アナウンスが。新潟発、小樽行きのフェリーと海上ですれ違うとのこと。往きは入浴中だったので見ることができませんでしたが、今度は皆部屋にいるときだったので、甲板まで見に行くことにしました。

 真っ暗な海に浮かぶ船の光は幻想的で、お互いに汽笛を鳴らしあってすれ違うさまは、なんだか同志を励ましあっているよう。何となく不思議な連帯感、見えないとわかっていても、つい手など振ってしまいます。

 でも、むこうはこれから小樽に向かうんだよなぁ。羨ましい!

 船を見送った後は、お風呂を済ませ、歯を磨き、早朝の下船に備えて早々に眠りに着きました。


 
 あくる朝、新潟港に到着。朝6時に船を降り、あとは東京に向けてひたすら車を走らせます。

 でも!タダでは帰らないのがやねうら家。北海道旅行は終わっちゃったけど、家に帰るまでにも実はもうちょっとお楽しみがあるのです。

 新潟港から東京へ帰るには、関越道を使って帰るのが一般的かと思われます。が、どうせ朝早く着いて1日あるなら、ちょっと(いやかなり(笑))大回りして、長野に入り、清里方面を通って中央道で帰るのです。目当ては甲斐大泉にある本格カレーレストラン「ヴィラアフガン」と、ソフトクリーム店「ミルクの家」!この期に及んでまだ食べるか、という声が聞こえてきそうですが、でも、本当においしいのです。

 カレーの方は、行列覚悟だし、一食1,300〜1,600円と結構いいお値段するんだけれど、それでも毎回北海道の帰りには寄ってしまいます。

 「ミルクの家」はソフトクリーム以外にもアイスクリームやピラフなども扱っていますが、我が家はいつもソフトクリームを注文。この辺では有名な清泉寮のソフトクリームよりも、私にはおいしく感じられます。北海道では5人で1本注文するソフトクリームも、ここでは5人で4本頼みます。1本少ないのは私の良心!?旅行中の運動量に対するカロリーオーバーを考慮に入れ、三男と私で1本なのです(笑)。

 さぁ!おいしい旅行をおいしいもので締めたし、今度こそ帰りましょうー!楽しい北海道旅行は終わってしまったけれど、夏はまた来年もやってくることだし、次回もまた楽しめるよう来週からまたガシガシ稼がなくてはね。毎年のことだけど、いいリフレッシュになりました。たまっているであろう仕事のことを思うと、憂鬱ではありますが、お楽しみはまた来年、ということで・・・!
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